心筋梗塞と保険

一度心筋梗塞を発症してしまうと、再発のリスクがあります。そのため、それまで保険に入っていなかった方の場合、新たに加入できる保険を見つけることができず、悩んでしまうこともあるのです。

ですが、ある程度条件が緩和されているタイプの保険もあるので、今後万が一、再発したときのことを考え、早い段階で保険に加入することを検討してみてはどうでしょうか。保険に加入していたからこそ手術や治療について前向きに検討できたという方も多いので、治療の面で不安がある方も要チェックです。

緩和型医療保険の基礎

緩和型医療保険とは何かについて、3つのポイントでご紹介します。

緩和型医療保険の基本

心筋梗塞など持病がある人は、通常の医療保険に加入できないケースが多くあります。そんな人のための保険が「限定告知緩和型医療保険」です。加入条件とされる健康状態の設問事項（告知事項）が少なく、加入範囲を広く設定されている医療保険です。持病のある方でも、条件さえ満たせば加入できます。

出典：心筋梗塞の再発予防と対策～お金の準備が、不安な生活への一つの救済～

通常の保険に比べると条件が緩やかになっているので「すでに心筋梗塞を発症しているから、もう加入できる保険はないはず」とは考えないようにしましょう。
一般的な保険よりも保険料は高額になってしまいますが、加入できる保険がないわけではありません。

加入条件

引受基準緩和型医療保険の加入時の条件は、保険会社により異なりますが、いくつかの健康告知項目の全てにあてはまらないことです。

主な項目は、以下のようになります。

最近3カ月以内に、医師に入院・手術・先進医療をすすめられたことがある。
過去2年以内に、入院したこと、または手術を受けたことがある。
過去5年以内に、がんや肝硬変・統合失調症・認知症で、医師の診察（検査・治療・投薬を含む）を受けたことがある。
注意点として、「過去○カ月」や「過去○年」という年数等や病気の種類は、保険会社によって異なります。

出典：引受基準緩和型医療保険とは？【保険市場】

各保険の種類によって定められている条件が異なるので、事前に良く確認しておきましょう。「最近3カ月以内に～」というのは1つの大きなポイントです。人気の高い保険の中には加入条件が優しいものもあるので、いろいろ比較しながら入れそうな保険の情報を集めてみましょう。

保険選びのポイント

初めて医療保険に加入する方はもちろん、持病を患う前から契約している医療保険がある、入院費用程度は公的な健康保険や貯蓄で対応できそうという方などが、上乗せの保障としても検討できそうです。

同じ条件の一般的な医療保険よりも保険料が割高、契約当初に支払削減期間があるものが多いため、持病の状況に合わせて検討したいですね。

出典：【2020年1月】持病があっても入りやすい医療保険ランキング｜保険比較ライフィ

今現在、自分の身体がどのような状態なのかによっても最適な保険が変わってきます。心筋梗塞を発症してからしばらく経っていて安定しているのなら選択肢も増えるので、条件や保険料も総合的に考えて比較してみましょう。月々の支払いが必要になるので、特に保険料には注目したいですね。

いざという時に役立つ

普段から十分な貯金がある方でも、手術をするとなれば手元から全額を出すのはなかなか難しいと感じることもあるはず。保険に加入できればいざという時に大きな力になってくれます。状況によっては加入が難しい場合もありますが、気になる緩和型医療保険をチェックしてみてください。

心筋梗塞治療とともに考えときたい緩和型医療保険の基礎について